SONYが技術者を積極的採用する2つのポイント

街で、リクルートスーツを着用した学生を見かけるのもしばしば。

すでに来年の就職が決まった人、まだ苦戦をされている人、それぞれ状況が変化してきていますが、有意義な時間を過ごせるように、頑張ってください。

 

学生は夢を抱き、それを叶えるために就職活動を重ねています。では、企業は新卒採用をどのように考え、どんな人材を求めているのでしょうか?

一つ言えるとすれば、経済が安定しない中で、企業も業績を伸ばして生き残りを狙っているということです。

 

今回は、SONYの新卒採用を例に、企業が求める人材について考えてみます。

 

技術者の積極採用

 

出展:ソニー株式会社

 

SONYといえば、大手企業であり日本を代表する電機メーカーです。

近年は、低迷が続き苦戦が続いている状況ですが、そんなSONYが新たに打った戦略は、「技術者の積極採用」です。

 

電機メーカーだから当たり前と思われがちですが、令和2年4月の新卒入社のうち、8割が技術者の採用を予定しています。

 

約3年前から、採用者数を5割ほど増やしてきていますが、そのほとんどが理系、技術者を採用しています。

 

他の電気メーカーでも同様の動きあり

技術者を多く採用することで、SONYはデジタル機器、半導体さらには医療など幅広い分野での技術強化を図りたい考えです。

これは、SONYだけの方針ではなく、日本の電機メーカー全体で同じ動きがあります。

 

例えば、最も多く新卒採用をしている「三菱電機」では、新卒入社数1,190人のうち6割を、技術者が占めます。

その他にも、NECは採用者数自体は変わりませんが、「IT人材は落とさない」というほどです。

 

AI(人工知能)に特化した人材を優遇していく

ここまでして技術者にこだわる理由は、2つあります。

 

・AI(人工知能)搭載の商品で企業成長を目指す

・優秀な人材の海外流出を防ぐため

 

AI(人工知能)に関する事業は、今後のビジネスには欠かせない存在となります。

身近なAI(人工知能)といえば、お掃除ロボットをイメージされる方も多いはずです。着実に私たちの生活レベルにも浸透し始めています。

 

この分野で開発を進め、いち早く地位を確立することは、企業成長を左右するとまで言われています。

 

また、日本では、こうした技術者への評価が低いとも言われています。

海外企業は、新卒、ベテランを問わず、成果を出す(出す可能性)社員を高く評価しているため、新卒であっても、月収40万円、年収650万円という待遇で迎えることは、珍しくありません。

 

しかし、日本では「年功序列」という言葉通り、長く勤務するベテラン社員が評価される傾向にあります。

ビジネスにおいて、成果を評価するには報酬として示すことが分かりやすく、名声と共にモチベーションになります。

 

つまり、日本では、優れた若者は評価されにくいことになり、海外からオファーがあれば「チャンス!」と思うのも不思議ではありません。

 

優秀人材なら新卒年収730万円

 

今回取り上げているSONYでは元々、社内でFA制度が設けられるなど、成果を出す社員が働きやすい環境になるように改善をしています。

 

基本的には等級制度があります。これまで新卒に対しては、一律として等級はありませんでしたが、今後は、等級によって、賃金を決めることも発表しています。SONYが認める優秀な人材となれば、最大で年収730万円を支払うとしています。

 

企業成長と優秀な人材の確保のために、SONYの動向にも注目が集められています。

 

※対象となるのは、AI(人工知能)に関わる技術者であることなど、条件があります。

 

世界水準での評価が不可欠になる

今回、SONYが考える優秀者の評価や報酬について、私たち日本人の反応はどうでしょうか?

金額や対象者を聞いて、驚いた人が半数を占めるはずです。

 

そもそも、この対応は世界水準であり、海外なら評価の低さに驚くことでしょう。

 

今後の課題としては、年功序列ではない評価をベテラン社員が認めるのか。また、AI(人工知能)に特化した人材ばかりを集めてしまうと、全体のまとまりが計れなくなり、戦略が立てられなかったり、売り込むことができなかったりと懸念する部分もあります。

 

就職を希望する学生の中から、優秀な技術者を評価して活かすことができる人材も確保したいはずです。

技術とは違い、知識や人格は見えません。何を評価して採用を決定するのか。ここをどう進めていくのか、注目していきたいですね。

  
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